カーボンニュートラルと幸せ時間の相関関係

薪ストーブで薪を燃やした時に排出されるCo2は、その薪用の木材が成長するときに光合成により吸収固定化されたCo2と同量であり、プラスマイナスゼロになるという理論から、植物由来の燃料は、炭素中立=カーボンニュートラルと呼び、薪を燃やしても実質的にCo2を増加させる事はない。
そもそも、一般に薪材として使用する木は、そのまま山で放置すると枯れ、燃やさなくても腐敗の過程でCo2を発生するが、それを薪として使用すれば、その分化石燃料を使わなくて良いので、結果的にはCo2削減に繋がるという意見がある。
私の場合、薪材をチェンソーで切り出し、玉切りにしてトラックで自宅まで運ぶ、そして電動薪割り機で薪を作る、炭素中立・プラスマイナスゼロとは言いながら、薪作り時に出るCo2はどなんなっとんや!と何か不都合を感じないでもない。
 
そもそも薪ストーブを導入する時には、環境問題・ Co2削減・地球温暖化・・そんなワードは頭の中には一切無かった。
せっかくの田舎暮らしであれば、ログハウス風の家を建て、薪ストーブを入れ、大きな犬を飼って・・ゆっくりとした時間の流れを楽しむ、それが大人の贅沢!!
そんなミーハー的な憧れから迷わず薪ストーブを購入。単に薪ストーブのある暮らしに憧れただけで、その当時薪作りの大変さなど、思いもしなかったが、これがまた大変である。
幸い、薪用の木は所有の山にあるとはいえ、切り出すのは結構重労働、チェンソーでは何度となく怖い思いもした。
(ちなみに、全ての産業の中で事故率が一番高いのは山仕事だとか)

一時、腰を痛めて市販の薪を買った、安く購入したとはいえ電気代の比ではない。
そんな訳で、ランニングコスト削減のため今日もチェンソーと電動薪割り機で薪作り。おかげで最近チェンソーの目立てがとても上手になった。
現在薪小屋には約10トンのストックがある。4〜5年分のストックではあるが、5年後体力・気力的に薪割りが続けられるかどうか・・・不安が無いでも無い。

今 薪ストーブがSGDsではないという意見がある事は承知しています、SDGsを否定するのではないが、私は 若干の不都合は感じながらも薪ストーブはCo2削減に繋がっていると考えています。(そんな重箱の隅を突くような事より、もっと声を大きくして言わなければいけないことがいっぱい有るような気がしませんか。)
ちなみに我が社は 積極的にSDGs活動を行なっております。
 
本日久しぶりの肉体労働、いま心地よい疲労を感じながら、薪ストーブに火を入れ、コーヒーを沸かし、ゆらゆらと柔らかい炎を見ながら、コックリ・コックリと幸せな時間を過ごしております。
 
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