クリスマスイブのミッション
ある集まりで、ミッションを持ったサンタと持たないサンタの話が話題となった。
24日の夜、召集が掛かり、トナカイの「そり」を運転して、寒くて暗い夜道を走り、煙突から家に入り、子供に気付かれずプレゼントを渡し、成果の確認(喜ぶ姿の確認)をしなければならない業務。しかも限られた時間内に膨大な作業量をこなさなければならない。その業務は、きっと過酷なものだと思う。そのような仕事を、ミッション(世界中の子供たちに夢を届ける)もって取り組むサンタと、単なる指示された作業として取り組むサンタの、それぞれの気持ちを笑い話として話し合った。
前者(ミッションあり)は、一人でも多くの子供の喜ぶ顔が見たくて、必死にそりの手綱をとる。後者(ミッションなし)は、嫌でいやで、どこでプレゼントを捨ててしまおうか、などと考えながら走る。翌朝、仕事を終えたサンタの集まりをそっと覗いてみると、前者は、子供たちの喜ぶ顔が如何に素敵だったかなどと話し合いながら、やりきった仕事の満足感に浸っていた。一方後者は、寒いの辛いのなどと不平、不満だらだら。中にはうまく仕事をサボった自慢話をするものまでいた。
前者を見た経営者は、これからも全てを任そうと思い、後者を見た経営理者は、徹底的に管理しなければと思った。そして、それぞれに、好循環と悪循環の連鎖が始まった。
2022.12.24 By 風