節分・柊メザシ 2023-02-04 最終更新日時 : 2023-02-04 神原 孝吉 節分と聞いてすぐ頭に思い浮かぶのは、鬼は外、福は内の豆まき・・・ではなく、また恵方巻きでもない、柊とメザシである。毎年節分には、至極当然のようにスーパーでメザシを買い、庭にある柊の葉と一緒に割り箸に挟んで、玄関先や納屋・車庫にまで飾り付ける。深い理由はない。両親が飾っていたから・・。少し調べてみると、奈良県を中心とした西日本、福島や関東地方の一部では今もこの柊イワシの風習が残っているとか。えぇぇぇ・・四国忘れてまっせ!もちろん香川の田舎に残っているなど一言も書かれてない。まあ,本州人にとって四国は本州の離小島!TVの天気予報も四国が抜けているぐらいだから・・・節分の風習など調べて無いか・・(ヒガミ)そう言えば、香川の西の地域でも柊メザシの飾り付けを見た事がないような気がする。私にとって、メザシの飾り付けは鳥が空を飛ぶようにしごく当たり前のことで全く目に止まって無いのかもしれない。そう言えば各家に柊があるわけでもなく、スーパーでも見た事がない・・・どうしょんやろか。節分にイワシの風習は、平安時代まで遡るそうで、季節の変わり目は体調を崩しやすく、いわゆる邪気入り込み体調を崩しやすい。その邪気を鬼に例えたものらしい。いわゆる鬼退治。鬼の好物であるイワシでおびき寄せ、先の尖った柊の葉っぱで鬼の目を突き刺す。(そう言えば、昔 柊のことを目突きバラと言ってたような気がする)よくよく考えてみると、この柊メザシなんとも卑怯な邪気払いである。好きな物をぶら下げて・・私が鬼だったらイチコロである。先の尖った物、匂いのきついものは、邪気を寄せ付けないとして、ニンニクも一緒に飾りつける地域もあるとか。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期、匂いのきついもの=滋養のあるニンニク・イワシ(カルシウム・EPA・DHAが豊富)を食して邪気に打ち勝ち無病息災を祈る。ちなみに柊イワシ(メザシ)の風習は、イワシの頭だけを少し焼き飾るとありますが(当然頭以外の美味しい滋養のあるところは食べるんでしょうね!)、しかしなんと、なんと我が家では贅沢に一匹丸ごとを飾り付けています。残していきたい文化です。